大人の修学旅行

【大人の修学旅行(3)~マニアックな地域編~】鳥取、島根

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山陰は、ほぼ毎年1回行っています。
今回の最初の目的地は、島根県と鳥取県の境にある米子です。
なぜ米子に行くかというと、皆生温泉にある皆生グランドホテルの社長さんと親しくさせてもらっていて、この方とそのお友達と食事会をさせてもらうのがメインなんです。

鳥取空港ルートでは、鳥取砂丘がマストビジット

米子に行くにあたって、2通りの入り方をしています。

一つ目の鳥取空港から入るパターンでは、鳥取砂丘に連れていくことができます。
鳥取砂丘は、小学校の地理で習っているものの、行った人ってなかなかいないんですよね。何度も行っちゃうと感動も薄れるとは思うんですけど、1回か2回行く分には、すごく感動する場所だなって思っています。天気にもよりますが、日本の国土の中であれだけ広い砂丘地帯はなかなかないんじゃないでしょうか。

鳥取砂丘

鳥取砂丘

ちゃんと観光できるように、リフトがあったり、ラクダがいたり。何よりも空港から20~30分で行けちゃうアクセスの良さがあります。鳥取市に入ったら、鳥取砂丘は外せません。だから米子に向かう入口としては鳥取空港ありかなと思っていて。また鳥取の夜も、スナック街も充実していて、おじさんたちにも非常にいいんじゃないかなと。

鳥取には、仲間の会社もあって企業視察をさせてもらえます。千代川という名前の川から付けた、千代エンジニアリングという工作機械を作っている会社です。ここを見学させてもらってから、鳥取砂丘へ行き、そのあと懇親会という流れで、オトナの修学旅行1日目を組ませてもらいました。

翌日、米子に向かう道中に、倉吉という町があり、蔵がきれいに並んでいる観光名所となっています。ここでお昼ご飯を食べておもしろかったのは、お餅のしゃぶしゃぶ。清水庵が有名です。

倉吉 餅しゃぶ

石見空港ルートでは、お気に入りのフレンチレストランへ

石見空港は、行きたくてしょうがないんですよ。
空港に入って向こう側には、日本海の景色がぶわ~っと広がるんです。この景色を楽しむためだけにでも石見空港へ行きたくなります。石見空港の便は1日に2本くらいしかなく、その都度時間帯変わるので、やきもきしながらツアーを組んだりしています。

米子が目的地なんですけど、なぜ石見空港から行きたいかというと、お気に入りのレストランがあるのです。一度、晴れた日に「ボンヌママン ノブ」というフレンチレストランに行って感動して以来、繰り返し行きたいと思って、寄っています。ここはとってもおすすめですね。
最近知ったのですけど、ここシェフが「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」という豪華列車の食事担当をされているそうです。

ノブでフレンチを食べた後は、大正時代の雰囲気を醸し出しているレトロな感じの温泉街に宿泊。
ここは温泉もなかなかいいので、翌日に石見銀山へ行くのにおすすめです。

翌日は、朝から石見銀山へ。
ガイドさんもつく3時間コースで、洞窟の中に入ります。ヘルメットを被って、探検気分です。
鉱物があるから生える銀山特有の草、銀が鉱石に入り込んでいる理由、など、いろいろ興味深い話が聞けます。
佐渡銀山に比べたら、ぜんぜん、石見銀山の方がいいですね。佐渡銀山には申し訳ないけど、石見銀山のほうが本格的ですばらしいです。

石見銀山を探検したあとは、2プランあります

石見銀山に行ったあと、同じ日に、出雲大社にも寄ることができます。島根県から鳥取県へと時間の無駄なく観光できてしまうんです。

たまたまその日は、出雲大社には行かずに、城めぐりをしました。
月山富田城(がっさんとだじょう)という尼子氏の山城と、足立美術館へ。
足立美術館の庭園は、本当にすばらしいです。横山大観の美術品もあるんですけど、何よりもお庭がすごいんです。初めていく人はとにかくびっくりすると思うんですよ。美術館はそんな詳しくないのですが、足立美術館と、徳島の大塚美術館は、本当にすごいなって思います。
月山富田城と足立美術館は、石見銀山とのセットがすごくおすすめです。もちろん、出雲大社でもいいと思います。
もし石見銀山のあと出雲大社へ行く場合には、お城は松江城がありますので寄ってみましょう。
松江城は国宝になっていて、現存する国宝天守や当時のものが残っていて、すばらしいお城です。

松江城

松江城

天守閣から宍道湖を望む景色は抜群にきれいです。
宍道湖の夕日は日本でも有数の夕日スポットだと思いますが、特に島根県立美術館から見る宍道湖の夕日は抜群ですよ。あと、言わずと知れた、ここのシジミは最高です。

宍道湖の夕陽

宍道湖の夕陽

鳥取、島根は最高です

鳥取、島根のいいところって、日本酒がすごくおいしいところなんです。
島根は、香り豊かな「王祿(おうろく)」「李白(りはく)」という酒があります。鳥取は、逆に、男らしい酒がいっぱいあって、「いなば鶴(いなばつる)」だとか、「鷹勇(たかいさみ)」などがあります。
とにかく日本酒好きだったら、鳥取、島根は最高です。魚はうまいし温泉はあるし。知らないやつはとっとと行けって感じです。

特に鳥取と島根の東までは、空港が鳥取空港と、石見空港があってすごくアクセスしやすい。プラス、JALの出雲空港もあるから、空港が3つあるんです。ちょっと離れて萩や津和野のために、石見空港があるんですけど、これは少し離れすぎています。
電車も、サンライズ出雲が走っていたり、観光列車も通っているので非常におすすめです。

また、1回だけ行ったんですけれど、隠岐の島は最高です。ユネスコの世界ジオパークです。
これも行程を組むのに大変だったんですけど、全部の島に1泊2日で行くことを目指して、何とか3つ入れました。
全部ひっくるめて隠岐の島なんです。ここは、本土にはない地形で、よく報道でみる竹島の地形にそっくりなんですよね。断崖絶壁があって、おそらく竹島と地質は一緒じゃないかなと思いますが、竹島にはおいそれと行けないので、隠岐に行けば同じような地形を楽しめます。

島で一番感動したのは、岩に囲まれた景色。
何にせよ、地形がダイナミックで、断崖絶壁。切り立った崖を船に乗って海から眺めることができるんです。隠岐だけは今までに見たことのないような地形、地質でした。
写真で見るより行ったほうがいいと思いますが、日本人なら、本当に一生に一度は行っておくべきだと思います。
飛行機でもJALで行けますし、当然フェリーも走っています。飛行機でビューンと飛んで、本州に戻ってくるのに船を使えばアクセスも楽々。

歴史と、自然と、酒と、ゴルフ、男のロマンをすべて体験できます。
これはさすがに1泊2日では無理なんですけど、さらにもう1泊くらいしないとダメなんですけど。

大人旅のお気に入りは、スナックと温泉とナイスショット!

米子は、どうしていつも行っているかというと、スナックがすごいんです。
調べると、繁華街は、小さいんですけど2か所あります。駅の北側にみんなを連れて行きます。米子の街の繁華街は、結構密集していますので、リーズナブルなコスパの良い店が揃っている。どれも予算3000円くらいの店で、みんな飲んだら次の店にちょんちょんって移動するんです。それが楽しいんですよね。おじさんたちにはかなりおもしろい町なんです。お酒も料理もおいしいのです。

もちろん、米子にもお城があります。
石垣造りの米子城では、本丸跡から素晴らしい眺望を楽しめます。

米子城

米子城

米子城

米子城

米子城

米子城からの眺め

米子から電車でちょうど1時間の距離には、松江があります。車でも約1時間です。
松江の街も、米子の街も、どっちもいいなって思います。
温泉も、松江には湖を見て入る「宍道湖温泉」、米子には海を見て入る「皆生温泉」があります。どっちの温泉が好きかというのは、好みが分かれますね。

あと、境港がいいんですよ。水木しげるロードは最高にいいです。
夕方から夜に歩くと、妖怪の影が道路に映るようになっています。妖怪の石像も並んでいるし、電気で影をつくる演出と両方があります。
私が行ったのは、カニの旬が終わり頃になる3月だったのです。この地域はカニもおいしくて、最高の場所です。

ゴルフ場は大山のふもとがおすすめ。
伯耆(ほうき)富士と呼ばれる山、大山。これがまたキレイなんです。
ただ眺めてるだけでもいいんですが、ふもとには何か所かゴルフ場があります。プレーしながら大山に向かって打ったり、大山を背にして打ったり。夏などは涼しくて快適、大山でのゴルフ、最高です。

自然のジオパークも勉強して、石見銀山で世界遺産を勉強して、家族円満・商売繁盛を出雲大社で祈願して、足立美術館で庭や美術品をみて教養深め、米子の街でスナックを巡り、大山のふもとのゴルフで気分リフレッシュして、境港で妖怪眺めて、飛行機に乗って帰る。
足をのばせば、倉吉で餅しゃぶを食べてから、鳥取砂丘で砂を見て、鳥取空港から帰ってもいい。

うーん、これって、最高じゃないですかね。
首都圏のおじさんたちは、なかなか行ったことがないと思うんです。広島とか、兵庫や九州、沖縄には行くんですけど、山陰っていかないんですよ。

とにかくヒコシンラボは、鳥取島根オシなのです。
本当に好きだから、ついつい書き過ぎてしまいました。

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