大人の修学旅行

【大人の修学旅行(2)~マニアックな地域編~】大分、日田、熊本

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岡城を紹介したときは、豊後竹田のルートでしたけれど、大分から熊本に行くときには、また違う行き方があって、大分から日田を経由するルートもあります。
日田に行く途中には、湯布院があって、由布岳という素晴らしい眺めを見ながら移動しました。

JR九州の観光列車「ゆふいんの森」という特急に由布から日田まで乗りました。これがおもしろくて、車内にバーラウンジがあったり、なるべく車窓を楽しめるような工夫がいろいろこらされていて、1時間ほどでしたが楽しくてあっという間でしたね。
JR九州さんというのは観光列車が上手だなと思います。

観光列車「ゆふいんの森」

わざわざ寄りたくなる町、日田がおすすめ

日田という町は、三隈川が流れている素敵な町なんです。
日田駅の北側には、豆田町という昔の城下町の風情を残しています。ここではいろいろなお土産屋さんがあったり、散策して楽しいところです。

日田

日田

駅の南側には三隈川が流れ、温泉旅館が並んでいて、そこに泊まりました。ぷらぷらと散策しながら「中村家菓舗」というカステラ屋さんを見つけました。ここのカステラは、内閣大臣賞をとったらしくて本当においしいカステラです。コストパフォーマンスがよく、1500円くらいのカステラでも、結構な重さがあって卵をふんだんに使っているなーと実感します。
大分から熊本に行くときに、日田ルートを選ぶ理由は、このカステラ屋さんに寄りたいためです。もうひとつが「みくま飯店」。ここの、日田焼きそばというのがB級グルメですごく有名で、これは誰を連れて行ってもおいしいっていうと思うのです。特徴としては、細いパリパリの麵の中に、ひき肉ともやしが入っていて、シンプルだけどおいしい。だいたい、いつも並んでいます。

中村家菓舗
〒877-0044 大分県日田市隈2丁目2-10

みくま飯店
〒877-0044 大分県日田市隈1丁目5-21

ここは温泉街だけあって、スナックなども充実していますね。たまたま夜の町で仲良くなった市役所の人たちと一緒に飲みました。ここでは詳しく書けませんが、ピッピとペッペという親子でやっている店が1軒ずつあって……など、飲み屋のエピソードには事欠きません、この町は(笑)。

温泉街だから観光客も行くけど、地元の人が行く店もあります。二極化しているんです。
湯布院には全国から観光客が行くけれど、日田という温泉地には、遠くても九州域内からの客で、東京から来る客を相手にしているような感じは全くしません。

湯布院は本当に観光客がいっぱいいるんですけど、日田って、よっぽどマニアックな人しか行かないと思います。日田は、最初は私が開拓しましたけど、何人か連れて行っても必ず喜びます。日田焼きそばうまいね~、カステラ最高ねって、皆大満足ですよ。

三隈川

三隈川

三隈川

源泉を楽しみ、角打ちでおいしい料理屋を探す

大分県のいいところって、温泉が本物だからいいですね。
どこかからお湯を持ってきて沸かすのではなく、基本源泉なんです。もともと熱いから加水加温しないような湯が多いんです。
最近好きなビジネスホテルは、大分駅直結のビジネスホテル、JR九州ホテルブラッサム大分。2回泊っているんですけど、ここも地下からくみ上げたお湯を使っています。高層階は2フロアを使ったスパみたいになっているのですが、非常にいいホテルです。さすが大分県。露天風呂が最高です。系列ホテルは各地にありますが、大分が一番。大分ではあそこしか泊りたくなくなったほどです。

大分の市内って、角打ちが多いんです。
最近は東京でも結構増えていますが、もともとは北九州が発祥となる文化だと思います。
私も人に教えてもらったんですけど、小料理屋さんを開拓したいときは、だいたいいつも酒屋をのぞいて情報収集するんです。おいしいものは酒屋で聞くと、わかるらしいと。
大分でも、同じように酒屋のぞいて、情報収集しようかなと思ったら、みんなそこで飲んでいたんで、なんじゃこりゃと思いました(笑)

角打ちでは、「御手洗酒店」がお気に入りです。
駅直結の宿に泊まって、そこから「御手洗酒店」に行って現地の人たちと立ち飲みして、そこから2軒目、3軒目って、行ったお店でまた情報収集します。こんな店に行きたいと常連さんたちに尋ねて、食事の店を教えてもらうようにしています。大分では、お店のハズレは、ほぼないですね。

御手洗酒店
〒870-0023 大分県大分市長浜町2丁目13-52

ふぐをたらふく食べたいなら梅乃屋

あと、ここもたまに行くんですけど、おすすめ情報があります。
宇佐神宮がある宇佐、USAと呼ばれています。そこから豊後高田のほう、国東半島を東の方に行ったところに、「梅乃屋」という旅館があります。

梅乃屋 https://oita-umenoya.com/

ここで食べるフグが、ものすごくコスパがいいんです。質もさることながら量も半端なく、行った人はみんな、この値段でこんなに食えるのか!と、びっくりします。
この前も2月に食べたんですが、最高でしたね。

私は、フグは大分県だと思います。下関で食べると高いかな……。

ちなみに、大分のおみやげでおもしろいのは、「ゆずすこ」です。柚子胡椒で作られた調味料で、これは非常にいいです。

おっさん仲間で貸切風呂に立ち寄ろう

黒川温泉の近くに、うそのような本当の温泉の名前なんですけど、白川温泉というのがあるんです。
ここに「竹ふえ」という旅館があります。普通に泊ると5万円ほどする高級クラスです。

竹ふえ https://www.takefue.com/

ここにおっさん4人で貸切風呂に行くんです。4人で入っても全然広い。竹林に囲まれた竹林の湯、洞窟の風呂、2種類くらいの風呂が貸切状態で利用できます。
泊ると高い旅館ですが、立ち寄り利用で風呂だけ入って貸切料金が30分2000円。4人で行けば1人あたり500円。

コスパがいいので、おっさん仲間の旅では、大分から熊本に抜ける道中に寄ったりします。ちょうど日田から南へ、阿蘇に向かう途中にあるんですよ。

阿蘇山の雄大さにノックアウト

日田から白川温泉を抜けると、阿蘇に出ます。
阿蘇は皆さんご存じの通り、雄大なところで、大観峰というところから眺める景色は、日本でも指折りの絶景ポイントだと思います。外輪山を抜けると、ここはどれだけデカい山だったんだろうと想像をかきたてられます。
外輪山はすごいです。かつてここが山だったのに、その内側に何十万人が住む町ができているなんて。山の中に町があるっていうのが感慨深いですね。

阿蘇に行ったら、みんなは馬刺しだといいますけど、最近は、赤牛がメジャーになってきています。馬だけじゃなくて、牛肉も脂身がなくておいしくて、どっちかというと、おっさんには向いているのではないかなと思います。霜降りが苦手って人には、ちょうど赤牛がリーズナブルでいいんです。赤牛はローストビーフがおすすめです。
阿蘇を散策していると、茶色の牛を見かけますが、あれがきっと赤牛なんですよね。

阿蘇の南側に行くと、高森湧水トンネル公園があります。
ここの洞窟は、もともとトンネルを造って電車を通そうとしていたところらしいんです。それが思いのほか、じゃんじゃんと水が出てきてしまって工事が中断しちゃったんですよね。
いつの間にか電車のトンネルをあきらめて、今は湧水公園として利用されているんですけど、この公園も面白いです。親子で行くのもいいかもしれません。

高森湧水トンネル公園 http://www.town.takamori.kumamoto.jp/kanko/kankomap/kanko/yusui.html

車で行った場合には、高森湧水トンネル公園からさらに南東に行くと、みなさんご存じの高千穂峡があります。高千穂もきれいなところですので、一度は行かれたほうがいいと思います。

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